シャンプとリンスをセットで使っている方は多いですが、それぞれの違いを明確に把握している方は少ないのではないでしょうか?
シャンプーとリンスの違いは、それぞれに含まれる「成分」、そしてそれぞれが持っている「イオンの性質」にあります。
含まれる成分 | イオン性質 | |
シャンプー | 界面活性剤 | マイナス |
リンス | 栄養成分や油分 | プラス |
このページでは、シャンプーとリンスを区別するポイント、それぞれの成分とイオン性質について解説していきます。
シャンプーとリンスの違いポイント2点
シャンプーとリンスの違いを解説する際のポイントは2点あります。シャンプーとリンスに含まれている成分、そしてシャンプーとリンスが持っているイオン性質です。
【ポイント1】含まれている成分
まずシャンプーに含まれている成分は「界面活性剤」です。
シャンプーで髪を洗う場合、洗っているうちにどんどん泡が出てきますが、これはシャンプーに含まれている界面活性剤の働きによるものです。この泡が、髪の汚れを落とし、髪をサラサラにしてくれるのです。
一方で、リンスに含まれている成分は「髪のための栄養成分や油分」です。
リンスによって、髪に不足している栄養成分を補強し、油分で髪をコーティーングさせることで、髪の毛がしっとりと仕上がります。
【ポイント2】イオン性質
まずシャンプーは「マイナスのイオン」を持っています。
これは、髪の毛や皮脂の汚れがプラスの性質を持っているためです。汚れを落とすためには、マイナスの性質を持つ界面活性剤で汚れを乳化させる必要があります。
一方でリンスは「プラスのイオン」を持っています。
シャンプーで汚れを落とした状態の髪は、シャンプーの性質と同じマイナスの性質を持っています。そのままでは髪が傷みやすくなってしまうことから、プラスの性質を持つリンスを使用して髪を保護し、しっとりとさせる必要があるのです。
リンスインシャンプーについて
リンスインシャンプーは、シャンプーとリンスを混ぜ合わせて完成した商品です。
シャンプーとリンスは、それぞれ異なる成分、イオン性質を持っているため、リンスインシャンプーのリンスは、分子量を通常より大きくする工夫を施しています。
分子量が大きいということは、その分だけ水に溶けるスピードが遅くなります。リンスインシャンプーを使う際は、まず分子量の小さい(水に溶けやすい)シャンプーの成分が髪に働き、その後リンスの成分が髪に働くよう作られているのです。
まとめ
今回は、シャンプーとリンスの違いについて解説しました。最後にもう一度、シャンプーとリンスの違いをまとめます。
含まれる成分 | イオン性質 | |
シャンプー | 界面活性剤 | マイナス |
リンス | 栄養成分や油分 | プラス |
ぜひお風呂で、それぞれの違いを意識しながら使ってみてください。